今から数年も前のことになるのだが、Googleは今の子供のプログラミング教育のある問題に気が付いている。
日本は、プログラミングが2020年に必修化になるため、多くのプログラミング教材が出てきているが、このこと自体は、子供がプログラミングに気軽に触れる機会を与えるため、非常に良いことだろう。しかし、そこから子供たちがより高度なプログラミング技術へ移行できるかは別問題である。
一番のハードルは、ドラッグ&ドロップでできるビジュアル言語から、打ち込みタイプのスクリプト言語への移行だ。
プログラミング教材の各メーカーが独自に用意しているビジュアル言語は、小学生の誰もが理解できるように作られている。しかし、それは、現役のプログラマーがスタンダードで利用しているプログラミング言語とは全く異なる開発環境である。
Googleは子供でも本格的な言語の理解はできると判断してか、プログラミング教育のために、「Coder for Raspberry PI」というプロジェクトを発足した。
これは、ラズパイを利用して、プログラマーにとって、スタンダードなプログラミング言語である「HTML」、「Javascript」を学べるパッケージだ。
「ダンス」が必須科目であるように、プログラミングも、本格的な言語での教育が大切ではないだろうか。今現役のプログラマー達は、小学生からBasic言語を触ってきた。今の子供達でも本格的な言語を理解することはできるに違いない。